地熱発電設備 サイレンサー
本社工場で、某地熱発電所向けのサイレンサーを製作しています。サイレンサーの用途は、タービンに蒸気を通気しない場合に使用する設備で、発電所に標準的に設置されています。サイレンサー以外に消音器、フラッシュタンク、フラッシュサイレンサー等の名称で呼ばれることもあります。
サイレンサーは坑井掘削後の初期噴気時、発電所の停止時や点検時などに使用します。初期噴気の際、生産井より取り出した地熱流体を気水分離器へ流す前に、サイレンサー経由で蒸気を一時大気へ放出させます。また、通常運転中に発電所にトラブルが発生した場合や点検等で発電所に蒸気を供給できない場合に、タービンへ送る蒸気を一時大気へ放出させます。サイレンサーの構造は円筒型のタンクであり、下部(内径が大きい)のセパレータ部と、上部(内径が小さい)のサイレンサー部に分かれています。それぞれの機能は、蒸気と熱水を分離する役割•セパレータ部で分離された蒸気が大気放出される際のノイズレベルを下げる役割(消音効果)となっています。現在製作している製品は8月下旬に客先に納品する予定です。
カテゴリー:あぴ~る - 掲載日:'21.06.30