蒸気ヘッダータンク
地熱資源は火山性の地熱地帯で、マグマの熱で高温となった地下深層部が存在します。地表に降った雨や雪が地下深層部まで浸透し、高温の流体、熱水を作り地熱貯留槽に溜まります。地熱発電は、地熱貯留槽に溜まった地熱流体を取り出しタービンを回して電気を起こします。そのタービンを回すための地熱生産設備の一つとして、蒸気ヘッダータンクがあります。ヘッダータンクの役割は、貯留槽から取り出された蒸気が、汽水分離機で蒸気と熱水に分離されます。分離された蒸気は1次管蒸気管を通りタービンまで運ばれます。熱水は還元熱水管を通りヘッダータンクに入り、熱水を減圧膨張させ蒸気を発生させます。蒸気は2次蒸気管を通りタービンへ導かれ、熱水は還元井により地下深層部へ戻されます。今月、その蒸気ヘッダータンクの製作が完了しました。
脱CO2が加速する中で、クリーンエネルギーとして注目を浴びている地熱発電です。今後も県内数か所に建設が予定されており、民間製品認証を活用し、受注に向けて引き続き営業活動をしています。
カテゴリー:あぴ~る - 掲載日:'21.09.30